当院では主に、「トリガーポイント」を利用した治療をおこなっており、トリガーポイント療法とともに手技療法、整体療法を組み合わせた独自の治療をおこないます。では、トリガーポイントとはどのようなものなのでしょうか。わかりやすく説明していきたいと思います。

トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは

トリガーポイントとは、直訳すると「痛みを飛ばす引き金になる点」という意味です。
トリガーポイントは疲労した筋肉の中にできる、硬く凝り固まった部分のことで、 わかりやすく言うと「コリの親玉」みたいなものだと思って下さい。

大きさは数ミリ~数センチと様々で、トリガーポイントが進行すると動きをさらに悪くしたり血流を悪くし痛みやしびれ、そして各種の不定愁訴(ふていしゅうそ)を発生させます。

腰痛、肩こり、頭痛、股関節痛、膝関節痛などの慢性的な痛みは、筋肉内のトリガーポイントが影響していることがわかってきました。

またトリガーポイントは、その部分が痛むだけでなく「関連痛」といって「離れた場所にも痛みを飛ばす」性質があります。このことが痛みやしびれの原因がどこにあるのかをわかりにくくさせている大きな要因となっています。

トリガーポイントが発生する理由

  • 筋肉に強い負荷がかかるスポーツをしている
  • デスク作業などで同じ姿勢を長時間続けて筋肉に負担をかけている
  • 転倒などによって強い衝撃が加わったり
  • ストレスが多く身体が興奮状態
  • 睡眠不足
  • 栄養状態の不良
  • 寒冷刺激

このような生活環境を長期間続けることが原因で、トリガーポイントができてしまいます。

トリガーポイントの特徴

厄介なことに、一度できてしまったトリガーポイントはなかなか消えてくれません。トリガーポイントは決して珍しいものではなく、程度の差こそあれ誰の体にも存在するもので、主な特徴として次のような点が上げられます。

  1. トリガーポイント自体が痛みや痺れの原因になる
  2. トリガーポイントから離れた場所にも痛みや痺れを飛ばす(関連痛)
  3. 各種不定愁訴の原因にもなる(頭痛、めまい、耳鳴り、胃腸の痛み、生理痛、動悸、不整脈など)

トリガーポイント最大の特徴『関連痛』

簡単に言うと、肩こりの人の肩にはコリっとしたしこりがあると思います。そこをさわると少し離れた頭の天辺に『痛いけどズーンと響くなぁ』という感覚が出ることがあります。これがトリガーポイントが原因となって感じられる『関連痛』なのです。

関連痛は必ずしも痛みだけではなく、しびれやかゆみ、さらには冷感や熱感などの異常感覚を引き起こすこともあります。

トリガーポイントの特徴関連痛

痛い場所に原因がない?

ケガをして皮膚に傷がある場合、痛む場所と原因は必ず一致します。しかし、筋肉では痛みの原因となる場所と実際に痛みを感じている場所が一致しないことが多いのです。なんと『筋肉の痛みの7割は原因となる場所から離れた場所に存在する』といわれています。肩こりで痛い場所だけ揉んでいてもケアできる割合は3割なのです。そこで痛みの原因となる筋肉=トリガーポイントを探し出すことが重要になってくるのです。

トリガーポイント療法の手順

トリガーポイント療法の手順
  1. どの動作によって痛みが起こるのかを動いて探します
  2. 触診によって筋肉のトリガーポイントを特定します
  3. 「痛気持ちいい」といわれる程度の強さで揉みほぐします。ズーンとする感覚がえられます
  4. 痛みを持続させないためにストレッチを行います

治療後の好転反応について

治療後に治療を施した場所の痛みが強くなる、体がだるくなるなどの症状が現れることがあります。これは「好転反応こうてんはんのう」といって、悪くなっている筋肉に刺激が入ることでその部位の血流が活発になり、トリガーポイントが存在している筋肉に蓄積されていた疲労物質が排出される際の反応です。

「痛い、だるい」といった症状的にはマイナスに感じますが、よくなっていくための反応で、通常の場合、1日から2日で反応はおさまり、修復を早めることになります。逆に言えば、その反応が出るということは体が治癒に向かおうとしているという指標にもなります。どうしても次の日がつらい場合は、後処置としての施術を行なわせていただきますのでお申し出ください。

好転反応の対処もおこないます

治療の目安

治療間隔は原則として週1〜2回を目安にしてください。一回で症状が改善される場合もありますが、慢性痛をお持ちの方や、症状のある筋肉が多部位に渡る方などは、複数回の施術をおすすめすることがあります。

このような方はトリガーポイント療法の施術ができないことがあります

トリガーポイントでケアできるのは筋肉に原因がある場合です。ゆえに以下の場合は施術の効果が得られない場合がありますのでご相談ください。

  • 悪性腫瘍がある場合
  • 開放性の外傷がある場合
  • 重い動脈硬化症のある方
  • 動脈瘤のある方
  • 重度の骨粗鬆症の方
  • 重い貧血のある方

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当院はトリガーポイント治療をはじめ、整体治療、キネシオテーピングなど様々な治療を組み合わせることで改善が難しい症状にも対応しています。
「本当にこの痛みをなんとかしたい!」と思われる方と全力で向き合えるよう完全予約制、自費専門で治療を行っております。肩こりや腰痛、膝や肩の痛みでお困りの方は、お早めにご予約ください。

(柔道整復師 地當 健一 監修)

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