おはようございます!京都市山科区の渋谷街道沿いにある、じとう接骨院の院長、地當です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。このブログをご覧のあなたは、きっと何かしらお身体の不調を抱えていらして、それに対して当院がどんな施術をするのかについて興味をお持ちだと思います。
そこで、今回は足の拇趾の捻挫の患者さんを例に、当院での施術の特徴ついて【問診】【検査】【施術法】の順に簡単に説明させていただきます。
【問診】
患者さんは、10代の女性です。
当院はどんな些細なことでも丁寧にお話をお聞きします。この方の訴えは次のようなものでした。
・学校の部活動で少林寺拳法部に所属している
・3週間前に体育館を走っていて止まった時にマットとマットの隙間に左の親指が嵌ってしまってグネッてなった
・親指から中指の足の甲まで内出血が出ていた
・整形外科でレントゲン検査を受けて「骨は大丈夫、捻挫ですね。暫くの間安静にしておいてね」と言われた。が、痛みが少し落ち着いた時点で部活に復帰した
・10日前に演武の練習時に左足を前に出した際に練習場の窪みに足を取られて同じ場所をグネッた
・左右の足を比べると以前から左足を痛めることが多かった
・「痛みがある訳ではないけれど、足の親指が気になるから思いっきり踏み込む、蹴るといった稽古が出来ないのが嫌なんです・・またやってしまうのではないかと不安で・・」
少林寺拳法と言うハードにコンタクトがある武道をしていると、違和感があるということだけで稽古に打ち込めない。そして、そんな状態が嫌だな!と感じるのは無理もないことだと感じます。
当院は、痛みを取るだけではなく、違和感があって嫌だな、不安だなと言う事を感じる事無くご本人様のやりたいことが思いっきりできるようになる!そのことがもっとも大切だと考えています。
【検査】
現在のお身体の状態を確認するため、立っていただきます。
・左足の親指を反らしてもらうと可動域制限があり、「ズキズキします」ということです。
・左足が過回内足になっています。
過回内足:距骨下関節の動きのことです。
距骨下関節とは、足首のなかにある距骨という骨の下面にある関節です。その関節が色々な運動をすることで人はスムーズに動くことが出来るのです。そのうちの一つに回内と言う動きがあります。
回内は足が地面に接する際に大切な動きであります。
それが適正な範囲を超えて過剰に回内してしまう状態を過回内と言い、何らかの原因により距骨下関節が過回内(うち倒れ)しすぎてしまった足を過回内足と表現します。
距骨下関節が回内し過ぎてしまう過回内足では、その影響により様々な問題・症状を誘発してしまいます。
また、スポーツ活動は普通の生活に比べ身体にかかる負荷は大きくなります。
その為、過回内足でスポーツをするということは、これらの問題・症状をより強くしてしまう可能性さえあります。
気を付けたいものです。
寝た状態でどこの場所が痛いのかを教えていただきます。
・左足の親指周辺を指さされます。
・指関節を圧迫しても痛みはありません
・長母指伸筋の腱を押さえると「あっ、それ痛い⁉」
・その腱を脛の方まで丁寧に探っていくと「痛い痛い・・けど気持ちいいかも」
とのことでしたので詳細な部位が特定されました。
評価した結果
・治療対象:違和感を出している組織は左の長母指伸筋。
そしてその組織に負担をかけているのが左足の過回内足と判断しました。
問診とこれまでの複数検査から、症状の原因を次のように判断しました。
・左足親指の関節捻挫に関しては、既に治癒段階まで達している。
・長母指伸筋と隣接する組織(今回の場合は第1趾末節骨の背面)の間で滑走障害が起きている。
・そのことによって指を反らす際に可動域制限と違和感が出ていた。
・左側の足が過回内足であるためにケガをしやすい状態である
と判断しました。
【施術】
導き出した痛みの原因を解消するために、筋肉や骨格などに対して必要な場所に適切な刺激を与え施術していきます。身体の状態によって強度、刺激量も異なってきます。強ければ良いというものではありませんので、それぞれに合った整体を行います。
当院では、滑走障害を改善するために「膜間リリース」を行っています。
「膜間リリース」は、隣接している組織の癒着や粘度が高まった状態を改善するために、一方の組織を正確に固定し、もう一方を運動させることにより、組織間の滑りを改善するする療法です。
単純ですが、術者の技量次第で効果に差がでる奥深い技術です。
今回は、患者さんにベッドにうえむきの状態で寝てもらい、過回内足を矯正するために、まず「柔道整復術」にて距骨下関節を整復しました。
関節を正しい位置にキープして、しばらく待っていると骨の動く感覚が術者の手に伝わってきます。
1度の施術で全快することは無いのですが、継続することで整ってきます。
次に、「膜間リリース」にて長母指伸筋とその筋肉が付いている第1趾末節骨の背面の滑走障害を改善します。
解剖をしっかりとイメージして、筋肉と骨の間に指を差し込みます。
その状態で患者さんに親指を反る丸めるの運動をしていただきます。
最初の数回は痛みを感じますが、滑りがよくなってくると感じなくなってきます。
キチンと組織間が滑って動きやすくなっているかを確認するために、術前後の感覚の違いを確認していただきました。
「あっ、軽い⁉」
ということです。
そののちに、過回内足を改善するために歩けば歩くほど足関節が矯正される「柳井式包帯固定法」という特別な固定法を施しました。
固定後に立ち上がった患者さんから「お~足首がしっかりしている感じがする。」と喜んでいただき、この日の治療を終えました。
後日「あれから、違和感なく稽古することができています」と報告をいただきました。
それを聞いて、思いっきり稽古が出来、青春を謳歌することができてよかったなと自分のことのように嬉しく感じました。
このような方が一人でも増えるように、じとう接骨院は次のような方針で症状改善のお手伝いをしています。
・丁寧な【問診】と正確な【検査】によって症状の原因を正確に見極める
・原因と症状、両方にアプローチするオーダーメイドの【施術】を行う
・改善すべき習慣、オススメの運動などをおわかりやすく説明する
・無理のない治療計画を立て、症状改善まで責任持って最後までお付き合いする
当院の究極の目標は、日常生活をニコニコと過ごすことができないあなたの「お困りごと」を解決することによって、「生き生き」と「ありのままの自分」として輝いていただくことです。
お身体の不調や痛みに限らず、お困りごとのある方は、是非一度、私に相談にいらしてください。じとう接骨院は、自分の事を表現するのが苦手で痛みや不調を話す機会が無い方でも、安心してありのままのあなたでいることができる場所です!
なお、当院は院長一人で施術を行っていますので、一日に対応できる患者さまの人数には限りがあります。保険治療の対象ではない慢性的な腰痛や肩こりの辛さや、原因不明の症状による不安から一刻も早く解放されたいという方は、お早めにご予約を確保いただくようお願いいたします。
院長 地當 健一
受診をご希望の方は、075-595-0889まで、今すぐお電話ください。
じとう接骨院サイトhttp://jitohone.com/ ←こちらも見てくださいね。